「面白い」とは何か

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「面白い」とは何か

2016/10/27

00.blog, 02.コラム

 

「面白い」とは何だろうか。

 

面白い人、面白い話、面白い出来事、面白い作品。この世の中には「面白い◯◯」が沢山ある。人はいつの世も「面白い」が好きだ。

 

「面白い」は、それを語る時代によって、場所によって、人によって、その意味するところは異なってくる。「面白い」は、それが語れられる文脈によって姿形を変えるのだ。そこがまた「面白い」の面白いところだと僕は思う。

 

だが、たとえ「面白い」がどれだけ姿形を変えようと、そのものが持つ本質的な性格や、共通する普遍的な匂い?のようなものは存在するのではないだろうか。

 

僕らが「面白い」を追求したり、新しい「面白い」を生み出そうとする時、そうした様々な「面白い」が共通して持っている「何か」を捉えておくことは、非常に意義のあることだと思っている。

 

僕はまだ、「面白い」の本質を知らないのだ。

 

 

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「面白い」の辞書的な意味

1. 興味をそそられて、心が引かれるさま。興味深い。「何か―・いことはないか」「仕事が―・くなってきた」「この作品は―・くなかった」

2. つい笑いたくなるさま。こっけいだ。「この漫画はなんとも―・い」「―・くもない冗談」

3. 心が晴れ晴れするさま。快く楽しい。「夏休みを―・く過ごした」「無視されたようで―・くなかった」

4. 一風変わっている。普通と違っていてめずらしい。「―・い癖」「―・い声」

5. (多く、打消しの語を伴って用いる)思ったとおりである。好ましい。「結果が―・くない」

6. 風流だ。趣が深い。「月の―・きに、夜更くるまで遊びをぞし給ふなる」〈源・桐壺〉

おもしろい【面白い】の意味 – 国語辞書 – goo辞書

 

辞書を引いてみて1つ発見があった。僕は最初「面白い」について考えたいと思ったとき、どちらかといえばポジティブな文脈しかイメージできていなかった。「自分にとって面白い瞬間・人・モノコトとは、何か?」というように、自分の心が躍り、ワクワクする、そんな瞬間にスポットライトを当てたいと考えていた。

 

しかし当たり前と言えば当たり前なのだが、「面白い」があれば「面白くない」もまた存在する。「自分にとって面白くない瞬間・人・モノコトとは、何か?」という問いにスポットライトを当てる気は全くなかったのだが、しかしこの場合、「面白くない」を探求することが巡り巡って「面白い」の本質を見極める一助になるのなら、それも吝かではない気がしてきた。(ここではこれ以上探求はしないけれど)

 

 

 

■「面白い」とは「心引かれる」ということ

僕が今回注目したいのは辞書の先頭に書いてある意味、「興味をそそられて、心が引かれるさま。」についてだ。

 

僕が何かについて面白いと感じる瞬間、たしかにグッと身を前に乗り出すような、全身が何かの引力によって吸い寄せられるような、そんな感覚を持つことがある。

 

誰かと共有したことはないが、人が何かを「面白い」と感じるとき、似たような感覚をもつ人は一定数はいるのではないだろうか。

 

そう考えれば、たしかに僕らは何かに心引かれているのだと思う。何かに心引かれた結果、それをうまく言い表そうとしたときに出てくる言葉が「面白い」なのではないだろうか。

 

 

 

■あなたは何に「心引かれる」のか

結論から言おう。僕は「同じ素材、しかし違う側面を持ち、それが持つエネルギーが自らと同等、またはそれ以上のもの」に対して、人は心引かれるのではないかと考えている。

 

磁石をイメージすると分かりやすい。

 

磁石が2つある場合、S極にはN極が、N極にはS極が引き寄せられる。S極同士、N極同士が引き寄せられることはなく、むしろ互いに反発しあう。その代わり、もともとの「磁石」という素材自体は一緒or近しい素材で、互いに対して一定の共通性も見出せる関係にある。そして、どちらかが引き寄せられるとき、もう一方の磁力は、自分と同じか、それ以上のエネルギーを持っている。自分よりも磁力が弱ければ、こちらが引き寄せられることは決してない。むしろ向こうが引き寄せられ、こちら側に近づいてこようとする。

 

「面白い」とは、つまりそういうことだと僕は捉えている。

 

まとめると、人は自らがもつ性質や価値観と似た匂いを持ちつつ、自身が持っていない違った側面を併せ持ち、かつエネルギー量が自身と同等かそれ以上の人・モノ・コトなどに対して、心引かれ、結果「面白い」と感じるのだと思う。

 

自分と全く同じ性質・側面をもつモノに対して、人は「面白い」とは感じない。逆に、自分と性質・側面ともに全く異なるモノに対しても「面白さ」は見いだせない。むしろそういった対象に対して感じるのは、自身がそのものの存在を理解し得ない、自身の理解の範疇を超えた存在が目の前に存在しているという「怖れ」なのではないか。

 

異論は認める。あなたにとっての「面白い」を今度聴かせてほしい。

 

 

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