ジャンケンについての考察
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ジャンケンについての考察

2016/10/28

00.blog, 02.コラム

 

 

「ジャンケン」について語りたいと思います。

 

 

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今日1日ずっと疑問でした。なぜジャンケンは「グー」「チョキ」「パー」なのかと。

 

グーとパーは分かります。「石」と「紙」という、非常にシンプルかつ原始的な存在である両者が、日本の伝統的な遊び「ジャンケン」のメインキャラクターに抜擢されることに関しては、僕としても何ら疑問は持ちません。

 

しかし、です。なぜその両者に並び立つような感じで「チョキ」、つまり「鋏(hasami)」という先ほどの2者よりかなり近代的な匂いのする存在がそこに割って入ることになったのか。ここのところが非常に疑問でなりません。

 

 

 

■「ジャンケン」の歴史について調べてみた

日本におけるジャンケンの歴史は意外にも新しく、現行のスタイルは近代(19世紀後半)になって誕生したものだそうです。ウィーン大学で日本学を研究する『拳の文化史』の著者セップ・リンハルトも、現在のジャンケンは江戸時代から明治時代(1851〜1912)にかけての日本で成立したと語っています。(「Wikipedia」より

 

そしてそのメインキャラクターである「紙」が日本に伝わったのは7世紀の飛鳥時代、そして「鋏」が伝わったのはなんと6世紀の古墳時代。両者とも中国よりやってきたのは同じですが、まさか「鋏(チョキ)」の方が古株だったなんて…!

 

しかし、さらによく調べてみると、「鋏」そのものは6世紀に伝わっていましたが、その普及は職人や華道など限定的なものであったそうで、一般庶民に普及したのはそれから1000年以上後の江戸時代末期から明治時代頃と言われています。

 

これは「ジャンケン」が日本で成立した時期と重なることから、やはり日本のジャンケンは「鋏(チョキ)」のメジャー進出を待って結成されたグループだと捉えることができます。

 

 

 

■「ジャンケン」はなぜ「グー・チョキ・パー」なのか

僕らがよく知っているのは、「グー」と「チョキ」と「パー」が揃っている「ジャンケン」です。しかし、それ以前の彼ら、つまりジャンケンが結成される前のグーとパ、そしてまだアンダーグラウンドで地道な活動を続けていた頃のチョキのことを、僕らは何も知りません。

 

彼らは日本で「ジャンケン」が結成されるまでの1000年間、どこでどんな物語を紡いできたのでしょうか。

 

グーとパーは、チョキという存在をなぜそれほどまでに待ち続けたのか。彼以外のメンバーを入れて活動をスタートさせる選択肢だってあったはず。それをなぜ、1世紀もの間彼らは耐え忍んできたのか。いや、もしかしたらグーとパーにだって他にも仲間がいた時代があるのかもしれない。今はなき盟友とともにメジャー進出を目論んで、そしてその壁の高さを目の当たりにし1度は挫折の味を噛み締めたことがあったのかもしれない。

 

また、他にも考えられる線としては、「グー」と「パー」が敵同士だった説。彼らはもともと仲が悪く、同じグループで活動する気持ちなんてこれっぽっちもなかったかもしれない。しかし、そんな2人の前に奇しくも現れたのが「チョキ」で、そこから3人の物語は大きく動き出したのかもしれない。

 

考えれば考えるほど、彼らの謎は深まっていく気がしてなりません。

僕は、彼ら3人のアナザーストーリーに非常に興味があります。

 

 

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